「新宿の歌舞伎町にさ、レトロな廃墟でやってるアート展行かない?」
年下の友人からのお誘い。
「誰の?」
「ちんぽむ」
「ちんぽむ…?」
「いつも行ってる美術館的なやつより、ちょっとお行儀悪いけど、
面白そうで。」
現代アートに詳しい方なら知っているんでしょうか?
歌舞伎町、レトロ、廃墟、ちんぽむって、どういうキーワード?
つよ。
「やっぱり、夜がいいらしいよ」
ってことで、18時くらいに行きました。
目の前はソープランド。こんな建物あったんだ。
結構、続々とお客さんが来るけど、平日だったからか
客層が若め。
文化祭か?っていう受付だし。
入り口は裏口。
間違えていかがわしいお店に入りそうになる友人を引き止め、
横の暗がりに。
早速、森山大道感溢れてる。
廃墟に入っていきます。
工事現場の足場が組まれたスペース。
ビルの内蔵が剥き出しになっている。
カオタク。
ドラアグクイーンの顔に透明のテープを貼って剥がしたもの。
メイクのプラン絵かと思ったら、リアルだったとは!
ダンサーさんの映像やネズミ人間の映像作品などを見つつ
階段を登ると、なんと、カラオケスペースが!
ステージがあり、誰でも歌えます。お酒も売ってる。
知らない人のカラオケ、なかなか聞くことない。
友人もノリノリで歌って(客層若めなので千本桜)、喝采浴びていました。
ちょっとした地下アイドルより観客いるところで歌えますよ。
屋上。
ヒゲダンのPVとかでみたような景色。
サーチライトが天を照らす。
天を仰いだ後は地下まで降りて
奈落のような映像と
ドクターフィッシュに食べられている映像を見ながら
自分も本当に角質を食べてもらえます。
そして最後に本当にご飯が食べられるレストラン。
ビエンナーレやトリエンナーレなどで空間を使ったインスタレーションは見たことがありますが、ここまでストリート感ある展示は多分、初めて見た気がします。
現代アートとか興味なくても普通に遊びに行く感覚でも楽しめそうだなと思いました。