ミモレ編集室の皆さま、こんにちは。
前回は、今の私のライフワークである「マルセイユタロット修行」について、ご紹介させていただきました!
続く今回は。
周りから凄く良く聞かれる質問・・・・・・。
「なぜ、マルセイユタロットを始めたのですか~?」
について、この場を借りてお話してみようかな、と思います。
タロットリーディングのお客様からもほぼ毎回聞かれるものの、
これがなかなか説明しにくくて。
正直、明確な何かがあったというわけではないんです。
一番端的に言うとこんな感じ!
『目の前に突然落ちてきたものを掴んだら、それがマルセイユタロットだった』
期待はずれの答えかもしれない答えなのですが。
運命的なものを感じて・・・・・・とか、出会った瞬間「これだ!」と思ったとか・・・・・、
というようなことは全然無い(笑)。
思えば、『何者でも無い自分』というのが、社会に出てからずっと私の悩みでありコンプレックスで。
専門的に究めていると、自信をもって言えるものが何も無かったんです。
長年、人生を賭けるようなものに何も出会わないまま、何も成しえないまま、無駄に人生を浪費しているような焦燥感がありました。
専門的な職業を持っている人が羨ましくて、特技のある人に憧れて、というそんな人生。
40代になって自分の時間が持てるようになってからは、そんな人生の突破口を求めて、ありとあらゆる習い事や講座に片っ端から手を出したものの。
恥ずかしながら、その根底にはいつも「これをもしかしたら、仕事に出来るかも?」という、捨てきれないわずかな可能性に対する執念じみたものがあったように思います。
その内の一つは、実際にスモールビジネスとして数年間取り組みましたが、思うような結果を残せないままフェードアウト・・・・・・(涙)。
ミドルエイジともなると、勢いだけでは成し難し。
好きと適性の合致。体力面の問題。家庭の経済的な問題やライフスタイル、生活環境に合うかどうか、など全方向的にフィットしないと、両立していくのが難しかったりもして。
好きでも適性が無かったものもあるし、始める前から尻込みしたものもあるし。
思いつくものは全部試してみて、全部駄目で。
自分は社会からも誰からも必要とされない人間なのかな?と、八方塞がって、もう諦めて、自分が空っぽになったような気がした時に。
ふいに目の前に落ちてきたもの。
それがマルセイユタロットだったんです。
最初は「なんだか面白うそうかも?」くらいの興味で始まり。
「老後の趣味に良さそう・・・・・・」という動機で、習い始めたんです。
(50代目前、そろそろ“老後”という単語が頭にチラつくようになってきた頃でした(笑))
でも、いや~!これが難しかった!
基礎的なことを半年も学べばそれなりに出来るようになるだろう、と軽く考えていたんですが、始めてみてからようやく分かる難しさ。
全く歯が立たずで、自分が出来るようになる気がしない・・・・・・、と出鼻がくじかれてしまった状態に。
それがかえって良かったんですね。
これで私の負けん気が着火状態に。
簡単に習得できそうなものだったら、こんなに夢中にはならなかったと思います。
「どうすれば出来るようになるのか?」とそればかり考えているうちに、どんどんマルセイユタロットの魅力にはまっていったという次第。
全く想定外です(笑)。
何者でもないことに悩み続けてきた時間は数十年。
でも、50歳を目前にして、“それ”は目の前に突然落ちてきた!
長い間、自己紹介が苦手だった私です。
マルセイユタロットと出会って、ようやく“自分のこと”を話せるようになったのが50代。
これも、人生の不思議の一つだな~なんて思っています。
長すぎるくらい自分探しに右往左往した黒歴史のお話でした(笑)。
ちょっと恥ずかしいのですが、お付き合いいただきましてありがとうございました!
2024/11/07 20:37