全国488人のパティシエが紡ぐ、とっておきの甘い物語
旅をすると、その土地ならではの景色や香りが心に残るように、一つのスイーツにも、その国の歴史や文化、人の想いが宿っています。
この夏、日本全国で開催される「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク 2026」は、そんなフランス菓子の奥深い魅力を五感で味わえる、日本最大級のスイーツイベント。今年で6回目を迎え、過去最多となる全国488店舗のパティスリーが参加します。テーマとなるのは、優雅な美しさをまとった伝統菓子「シャルロット」。
シャルロットは、ビスキュイでぐるりと囲まれた愛らしいフォルムが印象的なデザート。その名前は、18〜19世紀のイギリス王ジョージ3世の妃・シャーロット王妃に由来するといわれています。イギリスの伝統菓子「トライフル」をルーツに、“料理の建築家”とも称されたフランスの名シェフ、アントナン・カレームによって洗練され、今日のエレガントな姿へと進化しました。
フランス菓子・料理研究家の大森 由紀子さんによると、シャルロットはもともと、イギリスのプディングの一種で、プディングは、プリンのことではなく、イギリスのお菓子の総称なのだそう。パンとリンゴで作られたお菓子は、イギリスのジョージ3世(1738-1820)シャルロット王妃のために作られたと言われています。この由来を、密かに引き継いだシャルロットが、フランスでも作られていました。現在のようなビスキュイと合わせるようになったのは、アントナン・カレームが絞り袋を開発してからではないでしょうか。カレームは、イギリスのジョージ4世にも仕えていたので、その際シャルロットを知ったと言われていて、その後、よく語られるシャルロット王妃の帽子をイメージして作られたという説が生まれたとの言い伝えがあるのだそうです。
7月1日からフランス・パティスリー・ウィークが開催しています。
@france_patisserie_week
全国のパティスリーのシャルロット・・ひと口味わうたびに、何世紀もの歴史とフランス人の美意識が静かに息づいているような感覚に。
今回のイベントでは、全国のパティシエたちが「シャルロット」という一つのテーマに挑みますが、出来上がるスイーツは決して同じではありません。
旬の果実を主役にしたみずみずしい一皿、濃厚なショコラが余韻を残す大人のシャルロット、地域ならではの食材を生かした独創的な作品。同じ伝統菓子でありながら、一人ひとりのパティシエの感性によって、まったく異なる表情を見せてくれます。それはまるで、日本各地を巡りながら、一冊のスイーツ紀行を楽しむような体験です。
例えば、「ポムルージュ」オーナーシェフ 小熊 亮平氏の「シャルロット・ノワール」は、ヴァローナ社のグアナラを使用していてグアナラのカカオの力強い味わいと華やかな香りが特徴。ミュールのジュレとクレームをグアナラのムースで包み込み、グアナラのグラサージュショコラでコーティング、外側にもショコラのビスキュイ・キュイエールをあしらって「夏に楽しむショコラ」を提案している。ショコラとミュールの美しいマリアージュに感動しました。
フランス パティスリーウィーク 2026の魅力は、名店を巡る楽しさだけではありません。普段はなかなか足を運ばない街で、お気に入りのパティスリーと出会うこと。ショーケースの前で心惹かれる一品を見つけること。そして、その土地の空気とともに味わう一皿が、旅の思い出のように心へ刻まれていくこと。
スイーツは、誰かへのご褒美ではなく、自分自身を満たすための小さな贅沢。
お気に入りのカフェでゆっくり味わう午後も、大切な人とのティータイムも、休日に少し遠くまで足を延ばすパティスリー巡りも、この夏は「シャルロット」がその時間をより豊かに彩ってくれるはずです。
伝統を受け継ぎながら、いまを生きるパティシエたちが描く新しいフランス菓子の世界。
一皿との出会いは私をまだ知らない”おいしい旅”へと連れて行ってくれるでしょう。
【ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク 2026】
開催期間 :2026 年 7 月 1 日(水)~7 月 31 日(金)
https://francepatisserieweek.com/








