一日の終わり、ようやくすべての予定から解放された夜。
照明を少し落として、好きな音楽を流す。
お気に入りのグラスに日本酒を注ぎ、ゆっくりと口に含む。
その瞬間だけは、誰かのための自分でも、社会の中で求められる自分でもない。
ただ、心地よいと感じる自分でいられる。
そんな時間に寄り添う日本酒に、この夏、出会いました。
高級日本酒ブランド「TAKANOME」から登場した、ブランド初の“おりがらみ”「TAKANOME garden」。
2019年、「既成概念にとらわれない、うまさのみの追求」を掲げて生まれたTAKANOME。その新たな一歩となる「garden」は、4年もの試行錯誤を重ねて完成した一本。本
その背景にあるのは、代表取締役・永金佐知香氏の、少し意外な日本酒との出会いだった。
実は永金氏自身、TAKANOMEに出会うまでは日本酒が好きではなかったという。
「酔うために飲む酒」というイメージを持っていた彼女の価値観を変えたのが、TAKANOMEの原型となる「ホークアイ」。パイナップルを思わせる華やかな香りと、力強くリッチな味わいに衝撃を受けたことが、現在のTAKANOMEへとつながっている。
そんな女性の感性と、「おいしいものを届けたい」という純粋な想いから生まれた「garden」。
名前に込められたのは、忙しない日常から少しだけ離れ、自分自身へ戻るための「庭」という考え方です。
家でもない。
社会でもない。
美しい草花に季節を感じ、本を読んだり、音楽を聴いたり、何かを創ったり。
誰かに評価されるためではなく、ただ自分が心地よいから、そこにいる。
そんな、何ものにも縛られない場所。
TAKANOMEが考える「庭」は、身分も、過去も、他人の目も関係なく、ありのままの自分を受け入れてくれる空間。
そして、その思想は味わいにも表れています。
「garden」は、通常の日本酒とは異なり、「おり」をあえてわずかに残す“おりがらみ”という製法を採用。
搾ったばかりの日本酒に含まれる米や酵母などの細かな成分を、濾過しすぎずに残すことで、米の旨みと奥行きを引き出している。
グラスに注いだ瞬間、広がるのは、完熟したシャインマスカットやアップルマンゴーを思わせる、みずみずしく華やかな香り。
口に含めば、濃醇な米の旨みとジューシーな酸味。そのあとを追いかけるように、微炭酸がピチピチと舌の上を走る。
濃厚なのに、重すぎない。
華やかなのに、どこかやさしい。
そして最後には、ふくよかな余韻が静かに残る。
5〜6℃ほどにしっかり冷やすことでジューシーな味わいを楽しめるほか、瓶をゆっくり上下に振って「おり」を全体になじませることで、とろりとした舌触りと酸味を楽しめます。
これは、日本酒を「飲む」というより、自分の感覚を取り戻すための時間を味わうお酒なのかもしれない。
仕事では、肩書きを背負う。
家庭では、母や妻としての役割を担う。
人と会えば、相手に合わせた自分をつくる。
大人になるほど、私たちは知らないうちに、たくさんの「役割」を身につけていく。
だからこそ、一日のどこかに、何者でもない自分へ戻る時間が必要なのだと思う。
グラスの中で揺れる、少し白濁した「garden」。
華やかな香りに包まれ、舌の上で微かな泡が弾ける。
そして、ゆっくりと息を吐く。
その瞬間、今日一日のことを少しだけ忘れて、自分の内側に静かに戻っていく。
日本酒は、酔うためだけのものではない。
日常からほんの少し離れ、心をほどき、自分を慈しむためのものでもあるのだと。
「TAKANOME garden」から感じられる豊かな余白。
誰かになる必要もない。
頑張る必要もない。
ただ好きな音楽を聴き、好きな本を開き、好きなものを味わう。
そして、ありのままの自分に戻る。
世界で一番フラットで純粋な、私の「庭」へ。
今夜は、誰かのためではなく、自分のために一杯。
グラスの中の小さな「庭」で、心がほどけていく時間を味わいたい。
発表会では尊敬する、フラワーデザイナーの花千代さんに久々にお会いすることができました。
garden
「TAKANOME garden」は、2026年8月末より公式ECサイトにて数量限定で販売されていて初販売は終了していますが、
2026年10月10日(土) 10:00〜
2026年10月11日(日) 10:00〜
販売されるそうです。
山口県産山田錦を100%使用し、アルコール度数は16%。


2026/10/02 23:59
「ただの自分」に還る一杯。
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