旅に求めるものが、少しずつ変わってきた気がします。

名所を巡り、写真を撮り、おいしいものを食べる。それだけではなく、日常からほんの少し離れて、自分自身と静かに向き合う時間が欲しい。

向かったのは岐阜・関ケ原。
ここは、1600年に天下分け目の合戦が繰り広げられた場所。今も古戦場には、武将たちが布陣した場所や決戦地が残り、当時の空気を想像しながら歩くことができる。

IMG_5447.jpeg 533.85 KB山あいの道を進み、甲冑を身につけた人の声、火縄銃の轟音に耳を澄ます。

IMG_5456.jpeg 714.47 KB慶長5年9月15日、天下分け目の戦いの火蓋が切られたその日に合わせ、黒田長政・竹中重門が陣を敷き開戦ののろしを上げたとされる「岡山(丸山)烽火場」へ。
実際に立ち上るのろしの煙を前に、当時の緊張感溢れる歴史ロマンを垣間見ることができました。

IMG_5455.jpeg 915.74 KB戦国の武士たちが、何を思い、何を守ろうとしていたのか。

IMG_5468.jpeg 327.86 KB9月15日の関ケ原の合戦の日は、岐阜関ケ原古戦場記念館の展望室からのろしを見学し、岡山烽火場へ移動して鉄砲隊の演武などを楽しむ特別ツアーがあり、火縄銃の演武など法螺貝の音とともに合戦当日の雰囲気を味わうことができます。

  IMG_5446.jpeg 395.08 KB目の前に広がる緑豊かな風景と、かつてここで生死を懸けた人々の物語。その対比に触れると、現代を生きる私たちの日常まで、少し違って見えてくる。

IMG_5534.jpeg 108.96 KB岐阜関ケ原古戦場記念館のオーバル型のシアターでは関ケ原の戦いをスクリーンと風・振動・光・音の4D演出で体感でき大興奮でした。

IMG_5444.jpeg 222.32 KB岐阜関ケ原古戦場記念館の別館レストラン&カフェ 伊吹庵で食べた戦略武将カレー。
武将の家紋旗がかっこいい!じっくり煮込んだ牛肉がほろほろしていて美味です。

以前から気になっていたあの場所へ。
IMG_5467.jpeg 348.08 KB徳川家の刀を代々手掛けてきた刀匠・藤原兼房氏の日本刀鍛冶の鍛錬を間近でみることができました。凄い迫力です。

IMG_5449.jpeg 261.07 KB鍛錬場では、実際に大槌を持って鍛冶体験もできました。

刀鍛冶が鉄を叩く際の力加減は、ただ力任せに叩いているわけではなく、鉄の温度、工程、そして「叩くエネルギーの生み出し方」によって緻密にコントロールされています。 腕力ではなく「高さ」と「リズム」で制御する刀鍛冶の手鎚が難しかったです。

IMG_5448.jpeg 426.73 KB本物の刀を使った居合斬りを見学。武士の礼法と精神が息づく、迫力の演武は忘れられない思い出になりました。

IMG_5469.jpeg 199.42 KB岐阜県関市は700年以上の歴史を持つ「刃物の街」で、武士の魂である日本刀の生産地として、武士道と深く結びついています。 徳川家の刀を代々手掛けた藤原兼房氏などの刀鍛冶の伝統は、単なる武器製造ではなく、己を研ぎ澄ます「禅」の精神にも通じています。

IMG_5457.jpeg 361.8 KBそして旅の途中で訪れたのが、室町時代創建の青坂山 妙應寺。静寂に包まれた寺院での坐禅。

IMG_5445.jpeg 250.26 KB背筋を伸ばし、呼吸を整え、ただ静かに座る。

情報も、予定も、仕事のことも、いったん手放す。
「何もしない」時間を持つことで、頭の中にあった小さなざわめきが、少しずつ遠ざかっていく。

歴史の舞台と禅の時間を重ねることで、「強く生きる」とは、ただ前へ進むことだけではないのだと知りました。
「一度立ち止まり、己の内面を見つめ直す」「静かに軸を整える」。


IMG_5461.jpeg 407.4 KBさらに岐阜市へ足を延ばし、法東山・極楽寺へ。

IMG_6053.jpeg 293.13 KBにじり口をくぐれば、侘び寂びの美意識とともに、岐阜に受け継がれる日本の伝統文化と美しい作法に触れられます。


IMG_5462.jpeg 422.46 KB畳の上でいただく一服のお茶。

IMG_5463.jpeg 286.34 KB茶筅を手に、抹茶を点てる。

一つひとつの所作には意味があり、相手を思いやる心が宿っている。極楽寺では茶道や着物など、日本文化を体験できるプログラムが用意されています。


IMG_5443.jpeg 262.54 KB戦うこと。
静かに座ること。
一服のお茶を丁寧にいただくこと。

一見するとまったく違う三つの体験が、旅の終わりには一本の線でつながっていく。

自分を律し、相手を敬い、今この瞬間に集中する。

それは、戦国の武士だけのものではないように思います。仕事に、家族に、人生に忙しい私たち大人の女性にこそ、今取り入れたいのは「武士道」なのかもしれない。

歴史と文化の中に身を置き、自分の内側を整える。


IMG_5459.jpeg 359.71 KB旅の途中でおもたせにピッタリな和菓子を発見!!
御菓子つちやの「みずのいろ」。水の都・大垣で、湧き出ずる水とともにが四季折々の景色を映す、水のひとしずくに見立てた干錦玉という伝統的な和菓子を、極限までの薄さに仕上げた繊細なお菓子。感動的な美しさです。



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岐阜・関ケ原。
それは、心に静かな芯を取り戻すための、大人のための“武士道リトリート”でした。



「武士道ツーリズム」
刃物屋三秀 関刃物ミュージアム(関市)
https://www.hamonoyasan.com/
 
岡山(丸山)烽火場(関ケ原町)
https://www.sekigahara1600.com/spot/kuroda-takenakajinato.html
 
青坂山 妙應寺(関ケ原町)
https://www.nisimino.com/nishimino33reijyou/jouhou/18.html
 
岐阜関ケ原古戦場記念館(関ケ原町) 
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/

法東山 極楽寺(岐阜市)
https://gokurakuji-japan.com/