今年の1月に占星術士yujiさんの著書『星読みで才能を見つける本』のミモレ主催トークイベントがありました。(インスタにアーカイブあり)私は2年ぐらい前にyujiさんの星読みを知ってハマり、昨年は個人鑑定やサイン本お渡し会などのご縁もありました。若いころは雑誌の星占いページはスルーするタイプでしたが、この年になって興味を持つまでに、実はいろいろ遍歴がありました。
スピ界隈に完全に囲まれる!?
大学卒業後、違う世界を見てみたい、とアメリカの大学院に進学。臆病者なのに一人で渡米なんて今振り返ると不思議ですが、当時背中から何かにドンドン押されているかのような感覚がありました。そこで結婚、出産、トータルで12年住んで帰国後、幼稚園や小学校で出会うママ友たちが、なぜかスピリチュアル界隈で活動をしている人ばかりになり、気がつけば「囲まれてる!?」状態。
普通は見えないものが見えるとか、石や木からメッセージが来るとか、TVで見たら絶対嘘〜!となりますが、普通に誠実な友人たちから日常当たり前のように聞かされ、ほんとにこういう人達っていたんだ…と自然に受け入れるように。その繋がりから、様々なジャンルの「スピ系」と(時には揶揄をこめて)呼ばれる界隈の人々に遭遇しました。
私自身は鋭い直感や霊感はなく、むしろ科学的根拠を重視するタイプ。ただ、だからこそ、今現在宇宙や生命について解明できていることなんてごくわずかであって(大昔の人から見たら、Wi-Fi使ってあれこれやってる現代人は魔法使い)、誰かの話が現時点の科学や人間の意識状態で認知できないからって「絶対ない!」と断言はできないと思っています。
「真理」って?現実世界で役に立つの?
そのような探求の中、いつしか自分の中にベースとして落ち着いたのは「真理」と呼ばれるものでした。この世にリアルに存在しているのは、個別の人や物ではなく、「全体」だけであって、それが「縁」の複雑な絡み合いによってたえず変化しつづけているという、「目覚め」「悟り」「ノンデュアリティ(非二元)」などのワードで語られるメッセージです。(「全体」の呼び名は、意識、宇宙、いのち、神、愛、など様々)
「『私』という個別の人間がいて、自分の思考や動きをコントロールして日々時間軸の中で生きている」というごく当たり前の日常感覚に対して、「それ幻想ですよ」とか「その感覚は『自我』というほんとは存在してない働きが引き起こす錯覚です」とか言われても「え?」ってなりますよね。(素人が言葉でまとめられるものではないので、私が出会った中でも読みやすい本を載せます)
本屋さんの精神世界コーナーには、もっとそそられるタイトルの本が山ほど並んでますし(願望実現・引き寄せ、ヒーリング、過去生、霊視、言霊、数秘、龍神、天使、etc.)、それらを取り入れたメンタルコーチング系の「運がよくなる、お金持ちになる、人生も仕事もうまくいく」方法を伝授する本は、実際に人生を好転させてくれそうな期待感があります。私もこれらのジャンルはほぼ全部ちょっとずつかじってきました。もちろんこれらに助けられ、癒される人はたくさんいるので、(不安や恐れを煽るものでなければ)楽しんで人生に取り入れるのもいいんじゃないかと思います。
一方、「真理」のメッセージは、これらに比べて地味でシンプル、かつ理解不能ですが… 宗教史の大御所、釈迦やキリストはもとより、現代のYouTubeメッセンジャーさんまで、「パーン!」と真理に気づく体験(一瞥体験)をした人たちは一様に、この世のすべての悩みと苦しみは「『私』がいて、その外側に世界(他人や外的状況)がある」という思い込みから発していて、「すべてが同じ1つの源(みなもと)」だったと思い出すことが唯一の根本的な救いだと言います。他人を攻撃、自分を否定、または、自分を他者からなんとか守らなきゃ、という緊張がなくなり、ただらく〜に流れに身を任せ本来の自分を生きられるようになると。
「個人」は存在せず、この世全体が1つの、「縁」の連鎖によって全自動で変化し続けているものなら、過去に『私』がやらかしたことを後悔したり、自分の不手際で未来に起こるかもしれないことを心配する必要もない。今この瞬間に何かが「必然として起きる」だけで、本来それはいいも悪いもなくニュートラルな事象。それをありのまま見ず、一人一人が過去の記憶や未来への展望と照らし合わせて「いいことが起きた、悪いことが起きた」と解釈し、物語を作り上げて一喜一憂しているのは夢を見ているような状態なので、古来の宗教では「目覚めよ」というキラーフレーズがあるんだそう。
なんのことやらですよね!体感的な「気づき・悟り」なしに頭で理解するのは困難で、私も20年ぐらい体験者の話を聞き、日々起こることを観察し、瞑想で内観することで、じわじわと水が染み込んでくるように「そうかも…」と感じるようになった程度です。でも実は、最先端の脳科学や物理学の分野では、体験者が語るような現象界のしくみ、多次元構造のしくみなどがすでに科学的に紐解かれつつある状況があるのはとても興味深いです。
とはいえ、今の忙しい世の中、「真理」なんて誰の関心事でもないので、「私の人生は私がコントロールしている」という通常想定で、以下のように遊び心で捉えるのも楽しそう。
私たちは「〇〇(自分の名前)」というキャラクターに備わっているユニークな装備(性質、ビジュアル、才能など)をうまく生かし、この人生というゲームを攻略していく。その旅路を経て最終的に、本来の自分はちっぽけな人間を超えた「完璧な愛(=宇宙の全体意識=神)」だったことを思い出す。占星術などは、自分の生まれ持った装備(才能)でゲームを攻略するためのヒントを与えてくれるツール。
50年以上も生きてくると、人生は辛いことがてんこ盛り。なんで私の人生こんなにハードモードなの?(涙)…と思ったりします。でも、それもゲームを面白くするための設定だと思うと、深刻さが減り気持ちがちょっとらくになります。最初から自分の全装備を知っているのではなく、人生のステージが変わると秘密のボックスの鍵を開けて見つけていく仕掛け。キャラクター性や装備は一人一人違っていても優劣はなく、補い合って協力することでパーフェクトな世界を創り上げていくイメージ。他人や常識に合わせて自分を変える必要はなく、むしろ唯一やるべきことは「自分らしくいる」こと。
ちょっと前は東洋占星術、そして今、西洋占星術からのナビゲート
で、占星術に戻りますと…うちの息子がかなりマイペースな変わり者で(愛されキャラのいい子なんですが)、高校生の頃いろんな波乱が巻き起こり、そのころ「算命学」という聞いたこともない東洋の占星術が、人を介してあっちからもこっちからもドアを叩いてきました。
息子は全く反抗的ではなく、「ゆる面白い」癒し系なのに、なぜか行動がブラックホール的(つまり理解不能な)モンスターで振り回される。算命学で見るとかなり特徴的な星回りで、世間の常識コースからは外れて当然、好きなことをやって独自に道を切り開いてこそ輝けると知らされ、「自分らしく生きていてくれればそれでOK」と親として意識を切り替えさせられました。子供は親を安心させるために生きているわけじゃないし、その子人生の流れを信頼し、早く手放してあげたほうが持って生まれた星が輝くそうです。
その後、50歳手前で人生にさらなる波乱のパンチをくらい、ここ数年も落ち着かない日々の真っ只中、人生後半戦を新バージョンの自分にアップデートしていくという暗示がいたるところからビシバシ来ています。そして今度は西洋占星術(ホロスコープ)、特にyujiさんの星読みとのご縁がやってきたわけです。
私がこれまで出会った様々なチャネラーさんや占術士さんと比べて、yujiさんの星読みから感じられるのは、圧倒的な「軽さ」です。深刻さ堅苦しさのないポップで軽やかなバイブス。過去の経験、経歴、固定概念などに縛られず、殻を破る「変容」が求められる今の私の状況にそういうナビゲーターが必要だから出会わせてもらったんだろうと思います。
今占星術界隈では、蓄積や権威を重んじる「土の時代」から情報や横の繋がりが重視される「風の時代」への転換期であることがしきりに言われますが、yujiさんの配信を見ていると、毎回「え、そんなふざけたかんじでOKなんだ。世間的に変わり者でバグってる自分を認めちゃっていいんだ。苦手なことはできる人に助けてもらえばいいんだ。」と楽観的な感覚が生まれます。「自分の人生に重くのしかかっている」ように感じる数々の問題を抱えていても、この年からでも新しい何かができるかもしれない、とかすかな希望が湧いてきます。これはご著書からも伝わりますが、毎週月曜のYouTubeのライブ配信のほうがビビッドに感じられるので、ご興味あればぜひ!
昨年受けたyujiさんの個人鑑定やYouTube、上記の『星読みで才能を見つける本』やその他のご著書からわかったのは、(ご興味のない方々すみません!)私のホロスコープの特徴は、太陽天秤座、7ハウスに太陽含む5つの天体が集中、アセンダント水瓶座、月双子座と「風み」が強いが、いて座あたりも強い。土星、ドラゴンヘッドが牡羊座2ハウス、他の小惑星等の配置を見ても、まさに人生後半戦では自己価値を見出し、才能を生かして「(今まで無頓着で興味がなかった)自分の力で財を得る」という課題に向き合っていくということ。
で、どんなことがしたいのか?
美しいものが好きで、何かをプロデュースしたり、キラキラさせることが得意だということで、今までやってきたこと(大学教育関係)とは違う「軽さ」のあることを副業から始める暗示があり(それはyujiさん以外にも言われてきた)、とにかくSNSで自分の好きなものや「これ、いいよ」を発信するようにと強く言われていますが、これがなかなか本格始動できずにいました。
私が発信するならミドルシニア世代向けがいいなと思うのですが、この世代向けのメジャー媒体は、富裕層向けラグジュアリー系か、生活重視系(食、家族、健康、節約情報など)と二極化していると感じるなか、「ミモレ」は、この世代特有の悩みや課題に寄り添いながら、庶民でも届くような「キラキラしたときめきや流行感」を提供してくれている貴重な媒体だと思います。
まだぼんやりとしたビジョンではありますが、私が持っているらしい「もっとこうしたら、よりよく、素敵になる」という革新のエネルギーを同世代に波及させていくような仕事ができたらいいなあと思います。年齢があがるにつれ生まれる同世代の様々な悩み(エイジングと美容・ファッションの関係、体調不良、介護問題、子育て後の空虚感)を共有しながら、自分自身も年齢にふさわしい穏やかさをもったキラキラを体現したいし、周りもキラキラさせられるような活動ができたら。
「もっとこんなのがあったらいいのに」という物をプロデュースするなんていうのも、一つの夢です。見た目の美しさだけでなく、「機能美」にも興味があるので、例えば、ミモレ世代にとって一番体に負担にならないバッグは軽い素材のバックパック(リュック)だと思うのですが、よくあるカジュアルなスポーティテイストやメンズっぽい通勤仕様の物はそぐわない場もある。ハイブランド(PRADAのRe-Nylonとか)に投資できなくても、手の届く価格の上質でスタイリッシュ、いろんな装いに合う、大人のバックパックがあったらな〜と常々思ったりしています。
風の時代は、横に繋がる時代。ミモレというコミュニティで、多種多様な才能を持ち、それを生かすお仕事や経験をされている皆様と愛ある情報交換をしながら、応援し合えれば素敵ですよね。その中で、ミモレ世代でもかなり年長者の私も、自分の才能を100%生かしていける人生後半戦を歩んでいけたらと思います。まだこれからですが、Instagramで自分の世界観を発信すること、皆様と交流することにもトライしたいです。
始めての投稿、自己紹介がてら、こんな長文になりすみません…次回はテーマを絞った簡潔なものを目指します!もし読んでくださった方がいらっしゃれば、心から感謝いたします!

2025/11/30 23:15

