「新潟と、ことばと、翻訳と、2」というトークイベントに行ってきた。


翻訳者として翻訳者たちの言葉を聞きたいというより、憧れの翻訳者に会いたいという気持ちが強かった。
日曜日のイベントは幼児を育てている身としてはかなりハードルが高いが、新潟で、新潟の翻訳者たち(しかも長年の憧れの人!)が集うという場に行かない手はない。
息子の預け先を必死に探し、結局ベビーシッターさんにお願いをして参加してきた。

結論から言うと、本当に行ってよかった。子育てを理由にイベントごとから足が遠のいていたけれど、そろそろ仕事においても行動範囲を広げていきたいと思っていた矢先のこのイベント。
本もしっかりゲットしてきた。
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子供を産んでから読書量が減り、深い思考が奪われてしまったような気がしていたし、子育て中はそれもしかたないと思っていたけれど、それは違った。

阿部大樹さんの「now loading」を読むと、確かに日々の子育てからはたくさんの感情と思考が発生しているし、それを単に自分が言語化してこなかっただけなのだ。仕事柄、それはまずいではないか。読書の時間を突然増やすことはできないけれど、日々の思考や感情を言語化しながら楽しむことで、ずいぶん言葉に対する飢えは解消される気がする。そんなことをとりとめもなく感じた1日だった。

会場の北書店さんは、信濃川の目の前にある、新潟では有名な書店。(冒頭の写真は北書店さんの前から撮ったもの。)信濃川ののんびりした流れとともに、たくさんの言葉たちが頭と心と体に満ちていった。
初めて訪れた時には、このスペースでイベントを?!と驚くほどこぢんまりした書店さんだがイベント時は常に熱気にあふれているそう。今回もやはり本と新潟を愛する人たちがたくさん集い不思議な興奮に包まれていた。

登壇してくださった4人の翻訳者の方たちと、主催してくださった北書店さん、ありがとうございました。
言葉とともに生きる心地よさを、存分に感じられました。ああ、楽しかった。