出産を終え、職場復帰をした頃から、
私は様々なことを諦めるようになりました.
 
趣味だったヨガや読書、文章を書くことはもちろん、
ヘアスタイルやファッションも、機能や効率が第一優先.

寝る間も惜しんで、仕事をしているのに、
「面白そうだな」と思ったプロジェクトに手をあげる勇気もありませんでした.
 
子供が小さい頃は、(ご存知のように)時間がとにかく無い!ですし、
子どもの発熱や体調不良にも対応しなければならない.

今の私には「どうせ、無理.出来ない.」
本気でそう思っていたのです.
 
会社の男性陣が「最近、本当に忙しい!」と話しているのを聞くと、
「そこで立ち話をしている時点で、余裕があるでしょ」なんて思っていました.
心も完全にささくれだっていましたね.笑
 
仕事では、ストレッチ目標には手を付けず、
必達目標に注力することを心がけ、
自宅で過ごす時間は育児に家事に全力を注ぐこと数年.

私の心に変化が訪れました.
 
「私って、生きている意味あるのかな?」
 
子供たちが寝た後、終わらない仕事に取り組み、
夜中の1時を過ぎた頃、ふとそんな考えが浮かびました.

女性ならではのバイオリズムのせいもあったのかもしれませんが、
“やるべき”ことに終われ、
高速回転する日々を過ごしていたために、
私の心がカラカラに脱水されて、乾いてしまったのだと思います.
 
どんなに時短家具を購入し、Tipsを導入しても、
私の毎日はちっとも潤わない.
こんなに頑張っているのに…

そう思った途端、ポロポロと涙が溢れて、
止まらなくなりました.

“ワーママ×ワンオペ=無理ゲー”であると初めて気づいた瞬間です.

上野千鶴子先生の本を読み、
「あぁ、これは社会構造の絡む根深い問題なんだな」と知れたことは、大きな励みになりました.

私だけじゃない.
独りよがりになってはいけない.
そして、私は悪くない!と.

とはいえ、どんなに自分が辛い状況でも、
夜は明け、新たな1日が始まります.

サスティナブルでない毎日を、生き方を、変えなければならない.

自分の心をマネジメントしたいと考えていた矢先、
出会ったのがライフ・コーチングでした.
 
「Naoさんにとって、自分の考えや行動を制限する“マインド・ブロック“はなんですか?」
 
コーチからの問いに、
「“どうせ、私にはできない“という考えだ」
と答えました。

やりたいことはある、チャレンジしたいと思っていることも、あった気がする。

だけど、「どうせ、誰も助けてくれない」
「どうせ、出来ない」と考えて、
行動できない自分がいることに気づいたのです.
 
次回は、このマインドブロックをどのように捉え直したのか、お話ししたいと思います.